前半ルート1本/後半ボルダー
先週、ボルダーで「ダイナミックに動く」練習をし、さあ今日のレッスンで活かせるか。
ルートをチャレンジする前、呼吸について話しました。
呼吸を体に入れ、それを感じる。様々な感情が起きるかもしれませんが、それを観察する。
そしてまた呼吸を入れる。
すると徐々にリラックスしていくはず。体のより深い部分を安定させることで、体も反応してくれます。
カイト 「UNDER GREEN 12A」
第一核心のムーブを越えられず、そこで気持ちを整え、ムーブ練習。
スメアの足位置が定まっていなかったので、カイト自身で確認し、安定感が増しました。
その後、一度落ちましたが、ゴールの一手を一発で越えることが出来、トップアウト。
再来週のレッスンで狙ってほしい。
今週はTNFC本戦大会、カイトのクライミングを楽しみにしています。
トモコ 「UNDER GREEN 12A」
最初の核心がやはり安定しない、そこであるムーブを試してもらうと、あっさり攻略。
トモコが考えている以上に、自分の身体は動いてくれます。大きく動けない、それは考え過ぎているというのも原因かもしれません。
考えるなとは言いませんが、感じ取る、そんな姿勢が大切なのかな。
その後、ラスト核心の一連のムーブ練習。
レッスン内のトップアウトは出来ませんでしたが、あとは動きのタイミングさえ合えば出来るでしょう。
ボルダーでやっている動きの練習、重心を動かすことを意識しよう。
ナツキ 「ODEKI 12C」
初12CはピンクのRock Fesルート。ムーブが多彩で、今のナツキに求められるスキルが詰まっています。
練習での高度を上回ることができ、本人も手ごたえを感じているようです。
登りは以前よりも落ち着きが増し、呼吸も意識出来ています。
ルーフを抜けてから、何度もムーブ練習し、徐々にムーブが固まってきました。
大きな動きを得意にするナツキですが、ここでは繊細な足置きやしなやかな登りを求めて行こう。
今週のTNFC本戦大会、暴れてください。楽しみにしています。
アカネ 「エヴァピンチ 12B」
もう完登間近のとこまできており、完登目指してのトライ。
下部は流れ良く登れ、中間部のクリップも一発、これは狙えるそんな登りでした。
しかし、本人の中では焦っていたようで、動きが固かったようです。ラストのムーブに耐えられるスタミナは残っていませんでした。
コーチから見ると、安定したクライミング。ではなぜ完登に繋がらないのか。
焦る気持ちが動きに影響しているのではないかな、焦る気持ちは悪いことではなく、完登という壁の前に来ると焦りやってくる。
それをまず受け止めてほしい、そして呼吸を入れて、体で感じ取ってほしい。
すると少し楽になるはず。またチャレンジしよう。
サワ 「エヴァピンチ 12B」

レッスン前日、ゴール一手でフォールし、悔し涙を流した。
このルートはサワにとって特別なルート、Rock Fesのルートで大会時は初めの数手までしかいけなく、その後のレッスンでやっても中間部を越えたところのダイナミックなムーブを越えることが出来ませんでした。
このルートから逃げたくなった時もあったでしょう、おそらくチャレンジしたくなかったはず。
しかし逃げていても、ルートは変わらずそこにあります。このルートがなくなったとしても、また新たなルートがあります。
今、この瞬間できることをただする、すごくシンプルだけれど、意外とできていないのが現実。
今回、このルートから多くを学んだでしょう。
サワ、おめでとう!!!
ユウ 「緑亭 11B」

今日のユウは、誰が見ても大きく見えたはず。迷いがない、そんな一手一手。
誰しも驚いた、でもこのユウはユウ自身。他の誰でもない。
初めは下部を越えることができない日々が続き、
また一度、攻略したムーブが崩れて、ゼロからのスタート。
つらかったでしょう、でも乗り越えることができた、あきらめない気持ちがユウにはある。
少しずつでいい、一歩一歩進んで、下がったとしても、進もう。
ユウ、おめでとう!!!
後半は先週に続き、とことん動きの追求。
出来ない、それよりも出来るようにどうするか。
今できることをする、その積み重ねが大きなエネルギーへと変化します。
チャレンジする楽しさを感じてほしい、怖いけど、でも楽しい。
コーチはみんながチャレンジできるようサポートするだけ、でもコーチはみんなから多くのエネルギーを感じています。
こうやってブログを書いているときも、あの時の湧き上がる喜びや悔しさが蘇ります。
強くなってほしい、上手になってほしいと思いますが、
それ以上に自分と向き合い、そこで様々な発見をしてほしい。
みんなが考えている以上に、みんなには未知なる力が秘めています。
今日伝えた「呼吸」は、それを感じるサポートをしてくれます。
自分の可能性を自分で決めつけないでね。